屋根工事とは?期待できる効果と工事の内容・屋根材の種類も解説
日々、紫外線や雨風にさらされている屋根は、時間が経つにつれて劣化します。屋根の機能を保つためには、定期的なメンテナンスや工事が欠かせません。屋根工事はさまざまな種類があり、工法によって費用や耐用年数が異なるため、屋根材の種類や状態に合った工事方法の選択が大切です。本記事では、屋根工事に期待できる効果や、屋根工事の種類を解説します。
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屋根工事とは?期待できる3つの効果
屋根工事とは、建物の屋根の修理・補修・改修を行う工事のことです。屋根工事に期待できる効果は、以下の3つが挙げられます。
- 雨漏りを防ぐ
- 建物へのダメージを防ぐ
- 建物のイメージを変える
雨漏りを防ぐ
屋根に関するトラブルの中でも、多くの人が悩みを抱えているのが雨漏りです。雨漏りは建物の耐久性の低下や、シロアリやカビの発生、資産価値の低下など、さまざまな弊害が生じるおそれがあります。屋根本体や板金を工事でしっかり仕上げることで、雨漏りを防ぎやすくなります。
建物へのダメージを防ぐ
屋根は毎日、日光や雨風にさらされることで劣化していき、防水性や断熱性が低下します。適切な時期に屋根工事を行うと、建物へのダメージを防ぎ、建物全体の寿命の延長につながります。
建物のイメージを変える
屋根は建物のイメージを大きく左右する要素です。屋根工事を行い、デザインや色を変えると建物のイメージを一新できます。
屋根工事の種類
主な屋根工事の種類は、以下の7つです。
- 葺き替え工事
- 葺き直し工事
- カバー工法
- 塗装工事
- 板金工事
- 漆喰工事
- 雨どい工事
葺き替え工事
葺き替え工事は、古い屋根材をすべて取り除き、新しい屋根材に交換する工法です。耐久性や機能性が大きく向上する一方で、費用がかかりやすいです。工期も長引きやすいので、余裕を持って屋根工事のスケジュールを立てる必要があります。
葺き直し工事
葺き直し工事とは、下地の全体を補修・交換する工事を指します。瓦屋根のみで施工可能です。
カバー工法
カバー工法は、重ね葺きとも呼ばれ、既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる工事です。既存の屋根を解体・撤去する必要がないため、コストを抑えられます。また断熱性や遮音性が高まるメリットがあります。ただし屋根が重くなるため、建物の耐震性によっては工事ができないケースがあり注意が必要です。
塗装工事
屋根材の表面を塗料で保護する工事方法です。屋根の美観を保ち、劣化を抑える効果が期待できます。比較的低コストで施工できますが、耐用年数は短い傾向にあります。
板金工事
屋根の頂上部分にある棟板金を交換する工事であり、スレート屋根や金属屋根が対象です。棟板金は屋根の中でもダメージを受けやすい部分なので、定期的な点検と工事が欠かせません。
漆喰工事
漆喰とは、瓦と下葺き材をつないで固定する接着剤のような役割を持つ建材です。経年劣化した漆喰ははがれやすくなるため、定期的に塗り替える必要があります。
雨どい工事
雨どいがゴミなどで詰まっていたり、壊れていたりすると、雨水が屋内に侵入して雨漏りにつながるおそれがあります。雨どい工事をする際、足場を組むと費用が高くなるため、屋根や外壁のメンテナンスも同時に行うことをおすすめします。
屋根材の種類
日本で主に使われる屋根材の種類は以下の3つです。
- スレート
- ガルバリウム鋼板
- 日本瓦
スレート
スレートは薄い板状の屋根材で、比較的安価で軽量なことが特長です。ただし色が落ちやすいため、10年に1度は塗装を塗り直す必要があります。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、耐久性と耐震性に優れているうえ、加工がしやすくデザインも豊富です。一方で、衝撃に弱く傷が付きやすいため、定期的な点検が欠かせません。
日本瓦
日本で古くから屋根材に使われている瓦は、非常に耐久性が高く防水性に優れています。耐用年数も40年~60年程度と長いですが、葺き替え工事を行う際は費用が高くなりがちです。また、10年~15年に1度は漆喰の補修が必要です。
屋根工事とは建物の耐久性に関わる重要な工事
屋根工事を行うことで、建物の耐久性の向上が期待できます。屋根工事にはいくつかの工法があり、屋根材や屋根の状態に合わせて選ぶことが大切です。
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