屋根の耐震性を高める方法3つ!軽量化のポイントや注意点を解説
地震による家屋への被害を低減するためには、屋根の耐震性を高めることが重要です。本記事では、屋根の耐震性を高める方法と、屋根を軽量化するメリットを紹介します。
この記事を読むための時間:3分
屋根の耐震性を高める方法
屋根の耐震性を高める3つの方法を紹介します。
- 軽い屋根材に替える
- 屋根を支える柱や壁を増やす
- 柱や壁を補強する
軽い屋根材に替える
屋根材は種類によって重さが大きく異なります。金属屋根は瓦屋根の約10分の1程度の軽さです。屋根材を軽いものに替えると、柱や壁にかかる負担を軽減できるため、耐震性の向上が期待できます。
屋根を支える柱や壁を増やす
建物の柱や壁を増やすと屋根を支える力が強くなり、耐震性が高まります。ただし、設置のバランスがとれていないと、地震が起きた際に力が一方向に偏ってしまい、家の倒壊や損傷につながります。柱や壁の増築を検討している際は、専門業者に相談して配置を決めましょう。
柱や壁を補強する
柱や壁に補強金具を取り付けるのも、屋根の耐震性を高くする方法の1つです。補強器具の設置は、手軽かつ低コストで地震の対策ができます。ただし、柱や壁が経年劣化していたり、シロアリやカビによって傷んだりしていると、補強金具が取り付けられないケースがあるため、注意が必要です。
屋根を軽量化するメリット
屋根を軽量化するメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 地震被害の軽減が期待できる
- 屋根のメンテナンスコストを抑えられる
- 建物の資産価値を維持できる
地震被害の軽減が期待できる
屋根を軽量化すると、地震が起きた際に柱や壁にかかる負担が軽減されます。また、建物の重心が下がって揺れが小さくなるため、地震被害を抑える効果が期待できます。
屋根のメンテナンスコストを抑えられる
耐震リフォームで屋根材を変更する際、耐久性の高い屋根材を選べば、メンテナンス費用を抑えやすくなります。屋根の葺き替えを検討している場合は、耐震性の向上と合わせて、メンテナンスコストの削減も考慮して選びましょう。
建物の資産価値を維持できる
耐震性が高く、メンテナンスコストも低い物件は、売却時に高い評価を得られる傾向にあります。将来的に建物の売却を検討している場合は、屋根材の葺き替えを検討してみてはいかがでしょうか。
屋根の耐震リフォームの注意点
屋根の耐震工事を行う際は、以下の2点に注意が必要です。
- 工事が家全体に及ぶケースがある
- 断熱・遮音性能が低下する可能性がある
工事が家全体に及ぶケースがある
屋根の耐震リフォームで、柱や壁の増設を行う際は、工事範囲が家全体に及ぶ場合があります。工事範囲が広がると費用が高額になるため、事前に見積もりをとって予算内に収まるかを確認しましょう。また、家に住みながら耐震リフォームを行う場合、工事中に発生するホコリや騒音が、生活に影響を及ぼす可能性があります。仮住まいが必要になるケースもあるので、工事の影響も考慮しましょう。
断熱・遮音性能が低下する可能性がある
耐震リフォームで屋根材を葺き替えた場合、断熱性や遮音性などの機能が低下することがあります。断熱性が低下すると、外気温の影響を受けやすくなり、冷暖房費がかかります。遮音性が低下した場合は、屋根からの雨音が響きやすくなり、生活に支障をきたすケースもあるため注意が必要です。耐震リフォームで屋根材の変更を検討している場合は、機能性の違いも考慮して選ぶことが大切です。
屋根の軽量化・柱や壁の補強で耐震性を高めよう
屋根の耐震性を向上させる方法は、軽い屋根材への葺き替えや、柱や壁の増築・補強工事が挙げられます。屋根材の変更を検討している場合、耐震性だけでなく、メンテナンス費用や機能性も比較して、最適なものを選びましょう。
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