スレートとガルバリウム鋼板の違いとは?メリット・デメリットを解説
スレート材とガルバリウム鋼板は、人気の高い屋根材であるため、どちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。本記事では、スレートとガルバリウムの違いと、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
この記事を読むための時間:3分
スレートとガルバリウムの違いまとめ
比較内容 | スレート | ガルバリウム |
---|---|---|
重さ(約30坪) | 約2,000kg | 約600kg |
耐用年数 | 約20年~25年 | 約30年 |
価格(1平方メートル) | 約4,500円~8,000円 | 約6,000円~9,000円 |
メリット |
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デメリット |
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スレート屋根材とは
スレート屋根材とは、セメントや骨材などに繊維素材を混ぜ合わせて薄い板状にしたものです。スレート屋根材のメリットとデメリットを解説します。
スレート屋根材のメリット
スレート屋根材のメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 軽量で耐震性が高い
- 低コストで導入できる
- 取り扱い業者が多い
軽量で耐震性が高い
スレート屋根の多くは、厚さが5mm~6mmと薄く作られています。地震が起きた際に、屋根の重さで倒壊するリスクが低いため、耐震性を高めたい場合に適した屋根材です。
低コストで導入できる
導入時の初期費用を抑えられることも、スレート屋根材のメリットの1つです。また、デザインがシンプルなため、建物のデザインや雰囲気に合わせやすい特長もあります。
取り扱い業者が多い
スレートは、施工がしやすい屋根材の1つです。普及率が高いため、施工経験の豊富な業者が多く、依頼しやすい点もメリットです。
スレート屋根材のデメリット
スレート屋根材のデメリットは、以下の3つです。
- 割れが発生しやすい
- 色落ち・コケが目立ちやすい
- ランニングコストが高い
割れが発生しやすい
スレート屋根は、ひび割れが発生しやすいデメリットがあります。塗装が劣化してくると、防水性や撥水性が失われて、雨や風、日光の影響を受け、ひび割れが起こりやすくなります。
色落ち・コケが目立ちやすい
スレート屋根は、水に弱い性質があります。雨水や雪による色落ちやコケが目立ちやすいため、注意が必要です。
ランニングコストが高い
スレート屋根は導入コストが安い一方で、割れやすく、色落ちやコケが目立ちやすいため、定期的なメンテナンスや塗装の塗り直しが欠かせません。長く住む予定であれば、長期的な目でコスト面を考え、スレート屋根にするかどうかの選択が大切です。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板は、鋼板にメッキが施された屋根材のことです。ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットを解説します。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板のメリットは、以下の3つです。
- 軽量で耐震性が高い
- 耐久性が優れている
- デザインの自由度が高い
軽量で耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は、厚さが約0.35mmと非常に薄く軽量であることが特徴です。屋根が軽くなれば、地震が起きた際に倒壊のリスクも減ります。
耐久性が優れている
ガルバリウム鋼板は、塗膜が傷付いてメッキ層や鋼板がむき出しになった際、酸化して溶け出した亜鉛やアルミニウムが覆うことでサビの進行を止めます。サビに強く耐用年数が30年と、他の屋根材に比べて長持ちします。
デザインの自由度が高い
ガルバリウム鋼板を使用した屋根材は、色々な形状があります。曲線のデザインにも対応できるため、デザインの自由度が高いこともメリットの1つです。
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウムのデメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 導入コストが高い
- メンテナンス費用が高い
- 雨音が響きやすい
導入コストが高い
ガルバリウムは、施工に手間がかかる素材です。そのため、他の屋根材と比べて導入コストが高い傾向にあります。
メンテナンス費用が高い
ガルバリウムは傷が付きやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。導入を検討しているのであれば、メンテナンス費用も考慮する必要があります。
雨音が響きやすい
金属製のガルバリウム屋根は、雨音が響きやすいデメリットがあります。特に大雨や台風の日は、生活に支障をきたす場合があり、静かな環境を求める人には大きなストレスになるでしょう。
特徴を比較して最適な屋根材を選ぼう
スレートは取り扱い業者が多く、導入コストを抑えられる一方で、ランニングコストが高いデメリットがあります。ガルバリウムは軽量で耐震性が高く耐久性に優れていますが、導入コストが高く傷が付きやすいため、注意が必要です。屋根材選びで迷った場合は、コストや特徴の違いを比較して、適したものを選びましょう。
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