家の壁のひび割れを補修する方法とは?DIYで行う際の注意点も解説
外壁のひび割れは、幅が0.3mm以下の「ヘアークラック」と呼ばれる微細なものであれば、DIYで補修できます。本記事では、家の外壁のひび割れを補修する方法と、注意点を解説します。
この記事を読むための時間:3分
壁のひび割れを補修する方法
壁のひび割れを補修する方法は、以下の3つが挙げられます。
- セメントチョークを擦り込む
- セメントスプレーを吹き付ける
- シーリング材を充填する
セメントチョークを擦り込む
補修箇所に給水防止剤を噴射してから、セメントチョークを手で塗り込む方法です。クラックをピンポイントで補修できるため、セメント剤を無駄なく使えます。しかし、作業にはかなりの体力と時間が必要です。
セメントスプレーを吹き付ける
クラックにセメントの粉を噴射して定着させるスプレー式は、簡単かつ短時間で施工できます。ただし、セメントの粉が周囲に飛び散るため、作業前に汚したくない場所の養生をする必要があります。
シーリング材を充填する
クラックにシーリング材を充填して埋めるのも、1つの方法です。補修材はパウチ容器に入ったものもあり、比較的簡単に補修できます。
シーリング材の種類と選び方
シーリング材は、成分の系統によって特長が異なるため、外壁の場所や素材に合わせて適したものを選びましょう。
成分系統 | 施工箇所 | 特長 |
---|---|---|
アクリル系 |
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ウレタン系 |
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シリコン系 |
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シーリング材の充填方法
シーリング材を使った補修方法を順序に沿って解説します。
1.施工箇所を洗浄する
シーリング材の密着性を高めるには、ひび割れ部分と周囲のゴミや汚れを落とすことが大切です。高圧洗浄機があれば、効率的に汚れを落とせます。油汚れがある場合は、アルコールなどの洗浄溶液を含ませた布で拭き取りましょう。
2.養生テープを貼る
シーリング材で補修する場合、施工箇所以外が汚れるケースがあります。汚れを防ぎたい箇所を、マスキングテープで養生しましょう。
3.プライマーを塗布する
プライマーは、外壁とシーリング材の密着性を高める下地材です。使用するシーリング材に、指定のプライマーがある場合は、それを使いましょう。
4.シーリング材を充填する
シーリング材を充填する際は、隙間がないこと、ひび割れ部分から少し盛り上がることを意識して充填しましょう。
5.ヘラで成形する
シーリング材を充填したら、固まる前にヘラなどを使って、シーリング材を押し込むようにして表面を成形しましょう。
ひび割れを補修する際の注意点
外壁のひび割れをDIYで補修する際は、以下の3点に注意が必要です。
- 危険度が高いひび割れは専門業者に依頼する
- 高所など危険な場所の補修は避ける
- 適切な補修材を使用する
危険度が高いひび割れは専門業者に依頼する
幅が1mm以上のものや、ひび割れ部分に段差がある外壁のひび割れは、甚大な被害を招くおそれがあります。外壁表面の修繕だけでなく、下地や構造部分の調査が必要になるケースがあるため、専門業者に調査や補修を依頼しましょう。
高所など危険な場所の補修は避ける
DIYで対処できるひび割れでも、高所など危険な場所に発生している場合は、補修の際にケガのリスクがあります。危険な場所に発生したひび割れの対処は、専門業者に依頼するべきです。
適切な補修材を使用する
外壁のひび割れの補修に用いる補修材は、さまざまな種類があります。適切に補修して強度を保つためには、外壁の素材に適した補修材を選ぶことが大切です。
外壁のひび割れは業者へ依頼すると安心
外壁に生じたひび割れは、ヘアークラック程度のものであれば、DIYで補修できます。しかし、大きなひび割れや、補修が難しい場所に生じた場合は、自身での補修は困難です。また、一見すると小さなひび割れでも、傷が深い場合は注意が必要です。ひび割れを放置すると、生活に支障を及ぼしたり、家の耐久性が下がったりするおそれがあるので、外壁にひび割れが生じた際は、専門業者に相談することをおすすめします。
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