外壁塗装で色あせしにくい色とは?色あせを抑えるポイントも解説
外壁の塗装カラーは、多くのバリエーションがありますが、色によっては色あせが目立ちます。外壁塗装をできるだけ長持ちさせたいのであれば、色あせしにくい色を選びましょう。本記事では、外壁塗装で色あせしにくい色や、色あせを抑えるポイントを解説します。
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色あせしにくい外壁の色
色あせしにくい外壁の色は、以下の6つです。
- 白
- 黒
- グレー
- アイボリー・ベージュ
- 黄土色
- 青
白
色あせの主な原因の1つに、紫外線の影響が挙げられます。白色は太陽光の吸収率が少ないため、色あせしにくい特長があります。また、色あせが起きた場合に目立たないこともメリットです。一方で、白色は汚れが目立ちやすいデメリットがあります。排気ガスやカビの黒い汚れや、苔の緑の汚れは目立ってしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
黒
黒色の塗料に含まれるカーボンブラックは、紫外線のダメージに強く、色あせが起こりにくいです。黒い汚れが目立ちにくいメリットがありますが、砂埃や鳥のフンなど、白い汚れは目立ってしまうため注意が必要です。
グレー
白と黒の中間色のグレーは、色あせだけでなく、汚れも目立ちにくい色です。見た目がスタイリッシュで、重厚感を演出できるため人気があります。
アイボリー・ベージュ
アイボリーやベージュも、色あせと汚れが目立ちにくい色です。柔らかく落ち着いた印象で、周囲の景観に馴染みやすいメリットもあります。
黄土色
黄色の中でも落ち着いたトーンの黄土色は、レンガやタイル調の外壁に合いやすいです。色あせだけでなく、砂埃による汚れが目立ちにくいため、近隣に交通量の多い道路や、公園など砂埃が立ちやすい場所におすすめの色です。
青
青色は紫外線を反射する性質があるため、紫外線のダメージを受けにくい傾向にあります。クールで落ち着いた印象を演出できる一方で、他の色との組み合わせが難しい点に注意が必要です。外壁を青色に塗装する際は、屋根や玄関ドアなどの色との相性の考慮が大切です。
色あせしやすい外壁の色
以下の4色は色あせしやすいので、注意が必要です。
- 赤
- 鮮やかな黄色
- 緑
- 紫
赤
鮮やかな赤色は、パッと人目を惹けますが、耐光性が低く色あせしやすい色です。鮮やかな赤を保つためには、こまめに塗り替える必要があります。
鮮やかな黄色
黄土色は色あせに強い色ですが、同じ黄色でも鮮やかなレモンイエローは色あせが早く、汚れも目立ちやすいので、注意が必要です。
緑
緑も色あせが目立ちやすい色です。特に濃い緑は、鮮やかさが失われやすいため、定期的な塗り替えが欠かせません。メンテナンスの頻度をできるだけ抑えたい場合は、不向きの色といえます。
紫
紫も色あせしやすい色であるため、注意が必要です。特に赤みのあるワインカラーは、色あせが早い傾向にあります。
外壁の塗装が色あせする原因
外壁の塗装が色あせる原因は、以下の3つが考えられます。
- 紫外線
- 化学変化
- コケ・藻・カビ
紫外線
外壁の色を構成する顔料は、紫外線を浴び続けると徐々に破壊されるため、色あせや変色が起きます。特に日当たりの良い南側の外壁は、劣化が早い傾向にあるので注意が必要です。
化学変化
化学反応によって、塗料や外壁材に含まれる成分構成が変化することでも、色あせが起きます。例えば、鉄が酸素や雨水の影響を受けて酸化すると、赤色や黒色へ変色します。
コケ・藻・カビ
日当たりや風通しが悪い場所の外壁は、コケや藻、カビが発生することがあります。放置すると外観が損なわれるだけでなく、外壁材の劣化や健康被害につながるおそれがあるので、早めに対処するべきです。
外壁の色あせを抑えるポイント
外壁の色あせを抑えるポイントは、以下の3つです。
- 耐用年数の長い塗料を選ぶ
- ツヤあり塗料を選ぶ
- 定期的にメンテナンスを行う
耐用年数の長い塗料を選ぶ
外壁の色あせを抑えるには、以下の特徴を持つ耐久性の高い塗料を選びましょう。
- 紫外線に強い
- 「ラジカル」の発生抑制成分の配合
- 遮熱性が長く続く
ツヤあり塗料を選ぶ
ツヤなし塗料は、マットな質感で落ち着いた印象を演出できるため人気ですが、ツヤありと比べて耐久性が劣る傾向にあります。耐久性を重視する場合は、ツヤあり塗料を選びましょう。
定期的にメンテナンスを行う
塗料の寿命は、一般的に10年前後といわれています。寿命を超えると色あせや劣化が目立ちやすくなるので、定期的に塗り直しやメンテナンスを行いましょう。
外壁の塗料は色あせしにくい色を選ぼう
外壁塗装で色あせしにくい色は、モノトーンカラー、ベージュ、青などです。鮮やかな色は色あせが早く、目立ちやすい傾向にあるため、注意しましょう。外壁塗装の色あせを抑えるには、耐久性の高い塗料を選び、定期的なメンテナンスの実施が重要です。